選択理論心理学とは
「過去と他人は変えられない。
未来と自分は変えられる。」
選択理論心理学(以下「選択理論」)は、アメリカの精神科医ウイリアム・グラッサー博士が提唱した心理学です。「人間の脳の働き」について説明した理論であり、「人は何故、いかに行動するのか」を心理学的にわかりやすく説明したものです。性別・国籍・人種・年齢・時代・環境を問わず適用できるため、現在は世界60か国に広がっています。
身近な人との人間関係はもちろん、部下のマネジメント、学校や教育における生徒指導、自分自身のストレスマネジメントやセルフコントロールまで、あらゆる人間関係の場面に応用されています。
「外的コントロール心理学」との違い
私たちの多くは、これまで意識せずに「外的コントロール心理学」の考え方にさらされて生きてきました。選択理論は、それとは異なる前提に立っています。
外的コントロール心理学
「相手を変えよう」「相手を動かそう」という発想が前提にあります。批判・命令・罰・脅しなどによって、他者の行動をコントロールしようとする関わり方です。人間関係を壊しやすく、長期的には信頼関係を損なう原因になります。
選択理論心理学
「変えられるのは自分だけ」という前提に立ちます。他人を直接コントロールすることはできない、という理解のもとで、自分の行動・考え方を選び直すことで、結果的に人間関係も変化していく、という考え方です。
人は誰しも、5つの基本的欲求を持っている
選択理論では、人のあらゆる行動は、この5つの欲求を満たすための「選択」であると考えます。
「全行動」という考え方
選択理論では、人の行動を「行為」「思考」「感情」「生理反応」の4つの要素がセットになった「全行動」として捉えます。
この4つのうち、私たちが直接コントロールできるのは「行為」と「思考」だけで、「感情」と「生理反応」は、行為や思考の結果として、後からついてくるものだとされています。
つまり、「感情をコントロールしよう」と直接がんばるのではなく、「今、自分は何をして、何を考えるか」を選び直すことで、感情もおのずと変化していく——これが、選択理論が「感情に振り回されなくなる」とされる理由です。
部下・従業員がいる方にこそ、知ってほしいこと
選択理論は、マネジメントの考え方にも応用されています。特に、部下や従業員を持つ立場の方に知っていただきたい2つの関わり方があります。
ボス・マネジメント
「やれ」と指示し、従わなければ罰する(評価を下げる、叱責するなど)という、外的コントロールに基づくマネジメント。短期的には従わせることができても、部下の自発性や信頼関係を損ないやすい関わり方です。
リード・マネジメント
部下自身の欲求や考えに耳を傾け、共に質の高い仕事のイメージ(上質世界)をすり合わせながら、自発的な行動を引き出していく関わり方。信頼関係を土台にした、選択理論に基づくマネジメントです。
選択理論は、知識として知るだけでなく、
実生活の中で使いながら身につけていくものです。
選択理論は、習得するのに時間がかかると言われています。それは、私たちがずっと「外的コントロール心理学」の中で生きてきたからです。だからこそ、一緒に学ぶ仲間の存在が大切になります。
まるるーむでは、「選択理論フォーカスグループ」「学べるママ会」という2つのグループワークで、選択理論を実生活に活かす方法を、仲間と一緒に学んでいます。
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